探蝶逍遥記

北ボルネオ・キナバル遠征記:(16)セミ類

 ちょっと、蝶の写真は一休みして、森の中の賑やかな役者、セミ達をご紹介しましょう。鬱蒼としたキナバル山麓のジャングルに響き渡るセミの声は帰国してからも耳に残っています。夜明けから日暮れまで、時間帯によって、鳴く種類が決まっています。と言っても、姿を見ることは容易ではありません。夜間、ロッジや街路灯に集まってくる時が唯一の観察のチャンスであります。で、公園本部ロッジの玄関先で早朝撮影したセミ画像です。
 先ずは、テイオウゼミ系と思しき種。                     ++画像はクリックで拡大されます++
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D40-10.5-X1.4TC, ISO=200, F13-1/100、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:2008年4月30日、7時11分

 捕まえた時の鳴声は「ギーギー」とエゾゼミそっくり。胴体の体躯はエゾゼミ並ですが、翅が長大で1.5倍程度あります。ダナムバレーで聞いたクロテイオウゼミ(Pomponia merula )はきちんと朝晩5時30分に鳴いていた記憶があります。キナバルで聞いたのは朝晩ほぼ6時30分、しかも鳴声も明らかに異なります。お次は全身緑色のセミ。
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D40-10.5-X1.4TC, ISO=200, F13-1/100、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:2008年4月30日、7時11分

 この手のセミはタイでも出合ったことがあります。恐らくミドリゼミ属(Dundubia sp.)の1種でしょう。もう少し接近戦で写そうとしたら、すぐに逃げられました。逃げながらの鳴声は、ヒグラシそっくり。体長はヒグラシよりも一回り大きいです。ポーリン温泉ロッジの玄関先の灯火にやってきたのは、同じ全身緑色だけど、少し小さめの♀。
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D40-10.5-X1.4TC, ISO=400, F10-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:2008年5月3日、6時52分

 これはツクツクボウシ大の体長。さて、公園本部のトレイル沿いの下草を観察していると、脱皮殻が目に付きました。
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D40-10.5, ISO=400, F10-1/6、-0.7 EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:2008年4月30日、9時52分

 脱皮殻から判断して成虫の体長はヒメハルゼミ程度でしょう。それにしても、水平な葉の上で羽化した後、どうやって翅を伸ばしたのでしょうね?羽化後、翅を伸ばすためにわざわざ移動するとしたら、随分面倒な行動です。それとも自重で葉が垂れ下がって蛹が垂直になるのでしょうか?撮影しながらフト考えてしまいました。<次回はタテハチョウ科に戻ります>
by fanseab | 2009-02-11 19:05 | 蝉類 | Comments(4)
Commented by banyan10 at 2009-02-11 23:41
セミも南国のは鮮やかなのですね。
緑色のセミは何となく無気味です。(^^;
Commented by maeda at 2009-02-12 05:55 x
私も↑の意見に同感です。
Commented by fanseab at 2009-02-12 07:14 x
BANYANさん、蝶同様にセミも派手な種が多いようです。ただ1枚目のような違和感ないものもいます。以前、初めて緑一色のセミに出会った時は、セミては思えませんでした。
Commented by fanseab at 2009-02-12 07:20 x
maedaさん、おはようございます。貴殿もそう思われますか?蝶屋ではなく、蝉屋なら別の感想を抱くかもしれませんね。とにかく、昼間は蝶を追いかけ回しているので、蝉類を楽しむのは夜間か明け方だけです。
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