探蝶逍遥記

北ボルネオ・キナバル遠征記:(14)その他のシジミ類

 今回は残りのオムニバス版です。キナバルミカドを狙っていた渓流沿いで、リュウキュウウラボシシジミ(Pithecops corvus)を確認しました。このシジミについては、これまでの経験から、暗い谷間をゆっくり舞うイメージでした。しかし、こうした常識を覆して、強い陽光の降り注ぐ相当に高い梢でテリを張っている?様子が新鮮でした。当然、証拠写真モードです(^^;;                          ++いずれの画像もクリックで拡大されます++  
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D70S-VR84@400mm, ISO=500, F6.3-1/640、-1.0EV、撮影時刻:2008年5月1日、12時45分

 この角度からは開翅しているようにも見えます。ポーリン温泉近傍の川沿いでタテハ類の飛翔を狙っていると、吸水に来た長い尾状突起のシジミを発見。見慣れたモリノオナガシジミ(Cheritra freja pallida )のようですが、前翅裏面外縁部が黒褐色に縁取りされていて、図鑑でも見たことがないタイプ。
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D40-10.5, ISO=200, F16-1/15、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/4、撮影時刻:2008年5月2日、13時37分

 ところが、逆光で撮影しようと反対側に回って観察したら、ただのモリノオナガシジミでした。ちょうど、アーチ状に右前翅外縁部が欠損していたため、別種に見えたのでした。沢から離れた林縁にキラリと鮮やかなブルーをチラつかせて舞っていたのは、フシギノモリノオナガシジミ(Drupadia lavindra moori
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D70, ISO=200, F8-1/200、-1.0EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:2008年5月2日、9時54分

 本種はシンガポールでも満足すべき絵が撮れていなかったので、入れ込んで撮影しましたが、極めて敏感で、接近戦を拒まれました(^^;; 手強い相手です。しかも脚立が必要な微妙な高さで開翅するので、厳しい戦いを強いられました。このシジミの最大の魅力:後翅瑠璃色の表現はイマイチですね。

 ウラギンシジミの仲間は同定が難しいです。↓はサンタナウラギンシジミ(Cretis Santana malayica)♂としておきましょう。獣糞からの吸汁シーンです。
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D70, ISO=200, F5.6-1/1000、-0.3EV、撮影時刻:2008年5月3日、10時47分

 これで、シジミチョウシリーズはおしまい。次回からはタテハチョウ科シリーズが始まります。ご期待ください。
by fanseab | 2009-02-01 22:23 | | Comments(8)
Commented by Celastrina at 2009-02-01 23:39 x
Drupadia、後翅表面の青がすばらしいですね。はずかしながら、真正Drupadia は未だに見たことすらありません。それがなんと、裏面だけでなく表面まで撮れているなんて・・・すばらしいです。
Commented by maeda at 2009-02-02 06:07 x
2枚目の絵を見ると、環境までばっちりですね。
これは私好みです。
Commented by fanseab at 2009-02-02 07:17 x
Celastrinaさん、おはようございます。このシジミは相当に敏感でして、当初、400mmで狙うことも考えました。ただ画質重視で90mmマクロに拘っての撮影でした。どうも後ろ姿を写す状況が多かったのも苦労した原因です。
Commented by fanseab at 2009-02-02 07:26 x
maedaさん、コメント有難うございます。ここはテレコンを外して、10.5mm単体で御指摘通り、背景を活かした絵作りを考えました。もう一息接近できればもっとよかったのかもしれません。
Commented by カオヤイ at 2009-02-03 15:38 x
フシギノモリノオナガシジミ、綺麗ですね。
シジミの仲間は、こちらにもたくさんの種類がいるようですが、
あまり多くの種類に巡り合えていません。
Commented by chochoensis at 2009-02-04 17:48 x
fanseabさん、=キナバル=という名前しか知らない小生にとって、もの凄く刺激的な写真のオンパレードにビックリです、こういう環境なのですね・・・=オナガ=の尻尾が魅力的!すばらしいです!
Commented by fanseab at 2009-02-04 20:48 x
カオヤイさん、ravindraのブルーは表現が難しいです。露出オーバー気味にすると駄目だし、逆にアンダー過ぎても、いい色が出ません。何とか表と裏を表現しようと日中シンクロさせましたが、ブルーが少し飛んでしまいました。アジアの各地でもシジミに沢山出会える場所とそうでない場所がありますね。
Commented by fanseab at 2009-02-04 20:50 x
chochoensisさん、こんばんは。キナバル山麓と言っても、極めて広大な場所でして、アクセスしやすいポイントは限定されています。普通、川の畔は好ポイントになりうると思って、この時も川の近くで粘ってみました。超長いオナガシジミ系は熱帯アジアならではでの楽しみですね。
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