探蝶逍遥記

ルーミスシジミの初撮影(12月28日)

 最近、関東のブログ仲間が立て続けにルーミス越冬集団の観察に成功しています。来シーズンも観察できる保障もないので、ルーミス観察の師匠、ブログ仲間の theclaさんにお願いして撮影にご一緒させて頂きました。
まぁ、先生の鞄持ちならぬ、「4段脚立持ち」ですな (^^)

 この日は雲一つ無い快晴でした。現地に8時過ぎに着くと、早速集団のポイントに案内して頂きました。「あれがそうです」とtheclaさんが指差す先に見える集団はムラツを見慣れた目には異様な白さです。葉裏の反射色と混在していて、言われてみなければ、絶対に気づかないと思いました。初めてこの集団を発見されたPapilabo/Clossianaさん、師弟コンビの眼力には本当に恐れ入ります。試しにVR400mmで撮影するも、暗くてまともなコマが得られません。仕方なく、集団に陽が差し込むまで待つことに。。。。

 ややあって、あたりを探索していたtheclaさんが「単独越冬個体を見つけましたよ~♪」と呼んでいます。駆けつけてみると、地上高1.5mのアラカシの葉上にちょこんと鎮座しているルーミスが!! 和歌山であれほど苦労して探索したルーミスが目の前にいるではないですか!  ++画像クリックで画像が拡大されます++   
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D70-10.5-X1.4TC、ISO=200, F13-1/60、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/16、撮影時刻:9時58分

 やや体を傾けている様子はムラツにそっくりですが、それにしても、裏面は白い印象です。小さなリングが散りばめられたような斑紋も素晴らしいです。それより注目すべきは、アラカシの枯れた部分の色調と裏面が瓜二つの配色であること。敵を欺こうと思って静止していた、この個体を発見したtheclaさんの眼力にも敬意を表したいと思います。徐々に陽が差してきて体が温まってくると、待望の開翅です。初めて拝むルーミスブルーの綺麗なこと!
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D70-10.5-X1.4TC、ISO=200, F9-1/125、-0.7EV、撮影時刻:10時32分

 この後、この個体は梢の上に移動しますが、時々低い梢に降りてきてサービス満点の開翅を披露してくれました。
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D70S、ISO=200, F9-1/500、-1.0EV、撮影時刻:10時47分

 丁度この時、聞き覚えのある声と共に、カメラマン軍団が登場。どなたかと思いきや、ブログ仲間の ダンダラさん虫林さん霧島緑さんgrassmonblueさんの4名。

 ↑の個体が開翅するタイミングを待っていたかのように駆けつけられたブログ仲間の鼻の鋭さにも参りました(笑)。ルーミスは体温調節をしているのでしょうか?時々、3m程度の高さの梢に舞い上がり、また地上に舞い降りるようなパターンを取っていました。高い枝先で太陽に尻を向けた珍しいポーズも披露してくれました。
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D40-VR84@400mm、ISO=400, F11-1/320、-1.7EV、撮影時刻:11時10分

 至近距離から撮影するルーミス開翅も素晴らしい眺めですが、こうしてロングショットで、チラリと覗くルーミスブルーも堪らない魅力です。次に霧島緑さんが見つけた別個体の開翅シーンをご紹介しましょう。
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D70S、ISO=200, F10-1/640、-1.3EV、撮影時刻:12時22分

 最初の個体に比較して遥かに新鮮です。縁毛のカスレを除けば、この時期としては奇跡的に綺麗な個体ではないでしょうか? さて、この日、ルーミス探索のプロ、theclaさんは、単独越冬の別個体をまたまた発見。こちらは、地上高2mなので、4段脚立に乗っての撮影。
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GX100@5.1mm、ISO=100, F5.1-1/60、-0.7EV、撮影時刻:12時32分

 最初の単独越冬個体と驚くほど似た環境で静止しています。ルーミスが枯れた葉の色調を選んで、探している印象です。正午を過ぎて、越冬集団にも陽が差し始めたので、そちらに移動。ようやく十分な光量が確保できて、何とか撮影に成功。
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D40-VR84@400mm(トリミング)、ISO=400, F9-1/200、-2.0EV、撮影時刻:13時12分

 全7頭で、一番下の2頭が顔を擦り合わせんばかりに接近させているのが面白いです。葉に当る光線の角度が変化していくと、静止しているルーミス各個体の体温が微妙に変化するのか?時々、一部の個体が不意に動き出して「小競り合い」が起きます。この瞬間、チラリとルーミスブルーが覗くのですが、この撮影には成功しませんでした。撤収間際に再度集団の姿を撮影してポイントを後にしました。
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D40-VR84@400mm(トリミング)、ISO=400, F9-1/500、-1.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:14時13分

 今回は越冬集団のみならず、単独越冬・至近距離での開翅シーンと、初体験のルーミス撮影には贅沢すぎるほど堪能した一日でした。ご案内頂いたtheclaさん、運転役含め、本当にお世話になりました。また撮影をご一緒させて頂いたブログ仲間の皆さんにも、感謝いたします。皆さん、お疲れ様でした。
by fanseab | 2008-12-29 16:51 | | Comments(18)
Commented by grassmonblue at 2008-12-29 17:22 x
昨日はお疲れ様でした。

私も、ルーミスはほとんど初体験だったので、まさにぜいたくな一日となりました。
また、脚立のほか、ストロボ時の設定なども教えていただいて、ありがとうございました。おかげさまで、これまでにない良い絵が撮れました。

上の集団の画像のシャープなこと、すごいです。あらためて確認できました。
Commented by banyan10 at 2008-12-29 18:45
ルーミス撮影おめでとうございます。
集団は動きがなかったようですが、しっかり開翅も撮影できて良かったですね。
1枚の葉に7匹は迫力ありますね。
400mmだとトリミングなしでも掲載したくらいで撮れそうな気もしますが、そうでもないのでしょうか。
Commented by cactuss at 2008-12-29 20:53
すばらしい成果でしたね。
開翅、越冬集団もすばらしく鮮明です。
ルーミスは冬でも暖かくなれば、活動しているのですね。
Commented by 6422j-nozomu2 at 2008-12-29 21:41
初ルーミスおめでとうございます。やはり和歌山と比べて、個体数も多く、撮影もしやすいのですね。来年も執拗に和歌山ルーミスを追いかけたいと思います。表も裏もムラシと全然違うのですね。エエなあ。
Commented by fanseab at 2008-12-29 22:47 x
grassmonblueさん、お疲れ様でした。本当に贅沢な一日でしたね。GX100も意外と個性の強いカメラですが、いい機材ですよね。集団画像はなかなか納得のいく絵が得られません。まぁ、あの距離だと、手ぶれ防止付デジスコの世界ですね。鳥屋さんのほうが上手に撮れるかも。
Commented by fanseab at 2008-12-29 22:51 x
BANYANさん、有難うございます。
やっと、念願のルーミスを撮影できました。それも盛り沢山のネタをてんこ盛りで楽しめました。やはりtheclaさん始め、先達の知見は貴重ですね。この時期になるとムラツでさえ集団の数を減らすので、7頭は凄いと思いました。あの集団までの距離だと、400mmでも、ちょっと力不足ですね。
Commented by fanseab at 2008-12-29 22:53 x
cactussさん、こんばんは。皆様のお蔭で小生もルーミスを撮ることができました。この日は天候の割りに気温が低かったので、開翅は諦めていましたので、望外の喜びとなりました。ルーミスでもムラツでも活発な個体とそうでない個体がいるようです。
Commented by fanseab at 2008-12-29 22:56 x
ノゾピーさん、関東に拠点を移したら是非とも、千葉のルーミスを・・・って計画していましたので、念願が叶った感じです。今回、飛翔をタップリ観察したので、和歌山で目撃した白い飛翔個体がルーミスであったことが確信できました。和歌山ルーミスの吉報をお待ちしております。
Commented by maeda at 2008-12-30 17:36 x
沢山の仲間と出かけると目の数も多くなって、色々なシーンを楽しめますね。採集では味わえない楽しさです。同じ場面を共有できます。
Commented by ダンダラ at 2008-12-30 19:21 x
1枚目、あの場所でこんなに青空が見えたっけと言う感じですが、素晴らしい広角写真ですね。それにストロボの使い方も素晴らしい。
それに望遠の写真も素晴らしいです。お借りして撮影してみましたが、なかなか思い通りには行きませんでした。
こだわって撮影されていましたから、その成果ですね。
それと4枚目の写真ですが、下の葉の白い斑点は、clossianaさんが気にされていたものとよく似ていると思います。
ルーミスの鱗粉には見えないのですがどうでしょう。
Commented by fanseab at 2008-12-30 21:29 x
maedaさん、今回は越冬集団を観察するため、ブログ仲間も6名集団で対抗しました(笑) ご指摘の通り、複数の目は強力で、思わぬ被写体に恵まれ、単独では2シーズンかかって撮影できるのが、わずか一日でゲットできた・・・そんな実感です。
Commented by fanseab at 2008-12-30 21:35 x
ダンダラさん、コメント有難うございます。1枚目は葉陰の部分をストロボで照射したため、実態とそぐわない感じになったかもしれません。ただまともに撮影すると上の葉陰にストロボ照射光が遮られるので、カメラボディーを上下逆転させて、下側から照射光を当てる工夫をしてみました。結果、光の回りは理想的になりました。集団の絵は全部で400カット以上撮りましたが、良いコマは数コマでしたね。あれは極めて難しいです。また白い微小斑点ですが、貴殿の指摘されたように鱗粉ではなく、キジラミ等の分泌する蝋状物質ではないかと思います。斑点のある葉は白く枯れていてルーミスの寝床として好まれそうです。
Commented by 霧島緑 at 2008-12-30 22:26 x
先日はお世話になりました。
ルーミスのブルーが綺麗に写しこまれ見事です。越冬集団も、あれだけの距離があったのに「なんで」と思うくらいに鮮明で、驚くばかりです。
Commented by 虫林 at 2008-12-30 22:55 x
越冬集団の素晴らしい写真が出ていますね。なかなかあの状況で、根気良く撮影するのは僕の場合難しかったです。霧島緑さんの別個体は、僕は撮影できませんでしたが、貴殿の写真を拝見すると、後翅の青色の面積が少ないみたいですのでオスかな?
また宜しくお願いします。
Commented by fanseab at 2008-12-31 08:28 x
霧島緑さん、先日はこちらこそお世話になりました。貴殿のお陰で新鮮な個体の開翅シーンをゲットできました。集団の絵はピクセル等倍で見るとピンが甘く満足できるものではないですが、これが精一杯でした。現場でコメントした通り、鳥屋さんが使うデジスコで狙う領域ですね。
Commented by fanseab at 2008-12-31 09:47 x
虫林さん、先日は長時間の遠征大変お疲れ様でした。貴重な集団越冬シーンをお互い撮影できてよかったですね。ブログ仲間様々です。ルーミスの性差分別は難しそうです。貴殿ご指摘の後翅ブルーの面積は個体差があると聞いているので、霧島緑さん発見の個体が♂か否か?小生は正直分かりません。ただ触覚と翅のバランスから判断して3枚目の個体は♀と思われます。来シーズンも山梨近辺には多く出撃すると思います。またどこかでご一緒できればと思います。
Commented by thecla at 2008-12-31 15:41 x
先日はお疲れ様でした。
師匠とかプロとか過分のお言葉をいただいてしまってテレてしまいます。
集団の画像は、400mmでこだわっただけのことはあるのではないでしょうか。ニコンだったら借りることが出来たのですが、CANONでは・・・・。
最初の個体は、露出条件のやっかいなところで開翅してくれましたよね。私が撮影した分はレタッチしないと駄目かもしれません。
Commented by fanseab at 2008-12-31 19:47 x
theclaさん、本当にお世話になりました。
経験がものをいう世界ですからね、ルーミス単独越冬個体をサラッと発見されるのは、やはり「師匠」と呼ぶに相応しい技量だと思います。集団画像は皆さんの記事を拝見しながら、難易度高さそうだなって想像しておりましたが、想像を超える難しさでした。最初の個体のマクロ画像は本年総集編に登場してもらいました。来年もよろしくお願いします。

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