来る2月10日、日本チョウ類保全協会主催の「チョウ類の保全を考える集い」が、昨年に引き続きオンラインで開催されます。そのご案内です。2月10日まで本記事をトップに置きます。通常記事は本記事の後にあります。
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+++画像はクリック・タップ等で拡大されます(モニター環境に依存)+++
D7K-10.5X1.4TC(トリミング)、ISO=800、F9-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2011年6月26日、11時51分、撮影場所:北海道大雪山系
プログラム詳細は下記の通りです。どなたでもご参加(無料)いただけますが、参加には、下記のリンクからの事前登録(2月9日締切)が必要です。ご参加をご希望の方は、ぜひお早目にお申込みください。
インターネットに接続されたパソコンのほか、スマートフォンやタブレットでご参加いただけますが、オンライン参加が初めてでご不安な方には事前に接続のサポートをさせていただきますので、協会事務局(連絡先は下記)までご連絡ください。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
日時:2024年2月10日(土) 13:00~17:30
オンライン開催:Zoomウェビナーを利用
プログラム:
12:30~ Zoomウェビナーのシステムへ入室可能
13:00~13:10 開会のあいさつ
13:10~13:50 日本のチョウの置かれた状況と今後の展望
中村康弘(日本チョウ類保全協会事務局)
13:50~15:20
<気候変動によって危惧されるチョウたちの状況>
「ウスバキチョウ、ダイセツタカネヒカゲほか北海道・大雪山の高山蝶の現状」
渡辺康之氏(日本鱗翅学会・日本チョウ類保全協会)
「ミヤマモンキチョウ、ミヤマシロチョウほか浅間山系のチョウ」
花岡敏道氏(浅間山系ミヤマシロチョウの会)
<チョウ類保全の取り組み>
「大阪府能勢町におけるキマダラルリツバメの保全活動」
湯浅淳子氏(歌垣SATOYAMA楽舎)
「危機的な群馬県赤城山のヒメギフチョウ」
松村行栄氏(赤城姫を愛する集まり)
15:20~15:30 休憩 10分
15:30~16:15 チョウ類のモニタリング調査
「神奈川県小田原市におけるチョウ類のトランセクト調査」
橋本知幸氏(日本チョウ類保全協会会員)
「ビジターセンターで行っているチョウ類のトランセクト調査」
岡田珠美氏(氷ノ山自然ふれあい館 響の森)
16:15~17:30 絶滅危惧のチョウ・昆虫類の活動報告
ヒメチャマダラセセリ、ツシマウラボシシジミ、タイワンツバメシジミ、フサヒゲルリカミキリほか
・ヒメチャマダラセセリ:安藤秀俊氏(北海道教育大学)ほか
・ヒョウモンモドキ:山岸瑞樹氏(ヒョウモンモドキ保護の会)
・ツシマウラボシシジミ:神宮周作氏(対馬市役所)
・ツシマウラボシシジミとウスイロヒョウモンモドキの生息域外保全:清水聡司氏
(箕面公園昆虫館)
17:30 閉会
●参加方法・お申し込み
Zoomウェビナーを利用したオンライン開催です。ネットに接続できるパソコンまたはスマートフォンが必要です。当日までにZoomをコンピュータまたはスマートフォンにインストールする必要があります。
【Web参加登録】 下記のリンクより、ご登録ください。
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_lqL_0b3aQ3SaNK1Wzo3sYA
参加登録がうまくできなかった方や、方法がわからない方は下記までご連絡ください。
<連絡先>
日本チョウ類保全協会事務局
TEL:03-3775-7006
E-mail:jbcs@savebutterflies.jp
昨年の暮れ、コムラサキ越冬幼虫の探索で、多摩川のやや下流域をウロチョロしておりました。肝心のコムラサキ幼虫は発見できず、何本目かのヤナギ樹肌をボンヤリ眺めていると、何か違和感が・・・。
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=250、F5.6-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:12時18分(2023年12月中旬)
画面中央付近になにかが貼りついているような雰囲気。拡大してみると・・・・。
EM12-Z60(5コマ深度合成+トリミング)、ISO=100、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影時刻:12時21分(2023年12月中旬)
体長は28mm。毛虫がひしゃげたようなスタイルで樹肌にへばり付いていたのです。これは明らかに蛾の幼虫。しかし、ネットで調べてみても簡単には正体がみつかりません。そこで、いつもお世話になっている某掲示板に投稿し、同定依頼をしました。すると早速お詳しい方から、
『ツマアカシャチホコClostera anachoreta の幼虫だろう』とのご宣託。
ネットで同種の若齢・終齢幼虫を検索すると、なるほど背面の模様・特徴は類似しております。しかし、ほぼ扁平なスタイルまで体型を変化させた越冬幼虫の画像はネット上に出ていないので、未だに半信半疑状態です。こうなると、春先にわざわざ現地まで出向いて、再度幼虫を探索・確認せねばとも思っております。コムラサキ幼虫は10mm弱の体長を巧妙にヤナギ樹肌の割れ目などに潜入して周囲に溶け込む技が優れておりますが、体型まで変化させることはありません。一方で、このシャチホコガは体型を極度に扁平化させ、なおかつ体色までヤナギ樹肌に似せている点で、コムラサキの擬態術を凌駕する名人だと思いました。
皆様、新年明けましておめでとうございます。関東地方では大晦日の朝方まで雨が降っておりましたが、今年も穏やかな元旦を迎えたようです。本年も拙ブログのご愛読の程、よろしくお願い申し上げます。コメントも沢山頂けると幸いです。
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D70-90、F4.5-1/800、撮影年月日・時刻:2006年3月22日、13時22分、撮影場所:タイ北部ドイサケット近郊(標高約1000m)
画像は今から18年前に遠征したタイ北部ドイサケット近郊で撮影したベラドンナカザリシロチョウDelias belladonna hedybia です。カザリシロチョウ Delias 属はニューギニアを中心にインド・オーストラリア区全体で200種以上の種が知られています。和名の通り、清楚なイメージのシロチョウとはかけ離れた、ド派手斑紋に驚かされます。幼虫がヤドリギ食いであることも極めて特殊なグループですね。
シロチョウに共通する生態として、吸水が大好き。御覧の通り、流れ落ちる流水を厭わず、熱心に吸水しておりました。
撮影年月日を再確認して、改めて月日の経つのは早いものだと痛感します。本種を撮影した頃はムチャ体力があったなぁ~としみじみ思います。ウーン、歳は取りたくないものですね。
なにはともあれ、今年も拙ブログ、よろしくお願いします。