探蝶逍遥記

一年振りのチョウゲンボウ(3月中旬)

 モンシロを撮影した日、撤収がてら多摩川の堤防沿いを歩いていると、遠くでホバリング中のチョウゲンボウが目に入りました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR(トリミング)、ISO=800、F7.1-1/4000(以下の画像全て撮影条件は同一)、撮影時刻:12時35分

 その内、新たな獲物を探索すべく、管理人の方に接近してきました。
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撮影時刻:12時36分
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撮影時刻:12時36分

 2枚目は高速ターンの場面、主翼を目一杯に広げて格好エエですね!その後、期待に応えて管理人のほぼ頭上でホバリングが始まりました。
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撮影時刻:12時36分
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撮影時刻:12時36分

 尾羽の模様から判断すると、どうやら雄のようです。昨年3月に雌を撮影(外部リンク)していましたので、ホバリング状態での雄雌比較図を作ってみました。
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 雄画像で明確ですが、主翼の途中から前方に突き出た小さな翼が見えます。これは「小翼羽」と呼ぶのだそうです。ホバリング中の失速防止と空中姿勢の安定化目的で、尾翼を目一杯弧状に拡げる一方、小翼羽も有効活用しているようです。
 この後、低層マンションの軒をかすめるようにして飛びながら上流域に狩場を移動して行きました。
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撮影時刻:12時36分

 チョウゲンボウのホバリングは常時観察できる訳ではないので、ちょっと得をした気分になりました。
# by fanseab | 2017-03-24 21:49 | 野鳥 | Comments(0)

モンシロチョウ第1化(3月中旬)

 ミヤマセセリを楽しんだ翌日は多摩川縁でシロチョウ探索。モンキチョウは僅か1頭だけで、モンシロチョウの個体数がようやく増加傾向。因みに今シーズン、当地でのモンシロ初見は3月9日。例年よりかなり早いペースです。この時期のモンシロは例によって、なかなか止まらず、しかも敏感なので、苦労させられます。最初は開翅。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z60、ISO=200、F7.1-1/2000、-1.3EV、撮影時刻:11時20分

 白トビしないように慎重に撮影。モンシロ表翅のグラデーションをきちんと描くのは本当に神経使います。続いて閉翅。
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EM12-Z60、ISO=200、F5-1/1600、-1.3EV、撮影時刻:11時23分

 後翅裏面は絶品! 黄色のファウンデーションに黒い鱗粉を軽く散りばめて、第1化ならではの美しさですね。次いで菜の花(セイヨウカラシナ)での吸蜜シーン。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=100、F8-1/2000、-1.0EV、撮影時刻:11時54分
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D500-34VR、ISO=100、F8-1/1250、-1.0EV、撮影時刻:12時12分

 最後に飛翔シーン。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=800、F8-1/5000、撮影時刻:11時42分
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EM12-Z12、ISO=800、F6.3-1/4000、撮影時刻:12時22分

 久しぶりに飛翔を撮ると、やはり息が切れますね。2枚目はお決まりの「ジャスピン画像画面端の法則」でガックリ。なお、背景の木立は殆どがヤナギ。うっすらと緑色の装いで、芽吹きが始まっております。コムラサキ幼虫もそろそろ越冬から覚めて、枝上に移動している頃でしょう。

 菜の花にはモンシロだけでなく、越冬明けキタテハも沢山訪れておりました。菜の花を飛び交うキタテハ飛翔シーンもパチリ。
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EM12-Z12、ISO=800、F8-1/4000、撮影時刻:12時25分

 こちらは画面ほぼ中央にキタテハが配置されて作画イメージ通りの仕上がりになって満足です。多摩川縁のモンキチョウ個体数が増加すれば、飛翔を撮りたくなるはずです。それまでもう少しの辛抱かな?
# by fanseab | 2017-03-22 21:45 | | Comments(2)

ミヤマセセリで開幕戦(3月中旬)

 拙宅近くの民家のアセビも満開です。そろそろコツバメも飛んでいる雰囲気。先ずはフライング覚悟でミヤマセセリ探索に東京都下の里山公園を訪れました。現地9時前着。天気は快晴ですが、少し肌寒く感じます。いつもミヤマセセリが飛び交う一角で待機しますが、10時30分を過ぎても蝶影は全く無し。路傍のスミレも未だ開花しておりません。やはりフライングだったかと意気消沈して、駐車場近くまで戻り、駄目元で別の一角を探索すると急に黒い影!期待に応えて登場してくれましたよ。それも♀!

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EM12-Z60(トリミング)、ISO=200、F7.1-1/320、-0.7EV、撮影時刻:10時53分

 恐らく羽化直なのでしょう。後翅は未だヨレヨレ感が残っております。日向ぼっこにしては珍しく閉翅状態で、クルクルと向きを変えます。
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=200、F7.1-1/400、-0.7EV、撮影時刻:10時53分

 次は開翅だぁ~と意気込んだものの、姿を見失ってしまいガックリ。トビきりの別嬪さんにフラれて意気消沈した後、慰めるように別の個体が飛んで来ました。今度は♂。これまた羽化直に近い鮮度で有難い限り。
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EM12-Z60、ISO=200、F5.6-1/320、撮影時刻:11時16分

 新鮮な個体は前翅のブルー鱗粉が映えて、とってもお洒落ですね。次は半開シーン。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング)、ISO=200、F6.3-1/640、撮影時刻:11時18分

 実は今シーズンからミラーレス機をパナソニックGX7からオリンパスEM1-MK2に更新しました。新規導入機種に一番期待していたのは、深度合成およびフォーカスステッピング機能です。↑の絵のような半開シーンでは、複眼から前翅先端まで全てにフォーカシングするのは不可能でした。ほぼ期待通りの仕上がりに満足です。次は全開シーンを斜め後ろから見込むアングルで。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング)、ISO=200、F5.6-1/400、撮影時刻:11時23分

 左前翅の一部は流石にピンボケですが、それ以外はシャープに結像しております。これまで全開シーンを撮る場合、翅全体に合焦させる目的で、後方正面から見込むことが多く、絵がマンネリになり勝ちでした。深度合成の導入で、新たな作画スタイルの可能性も見えて来たように思います。参考までに、深度合成に用いた通常撮影画像と深度合成後画像の比較図をアップしておきます。
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 合成処理のメリットが一目瞭然だと思います。もっとも、いつも例示した絵のように上手く行くとは限りません。開翅中、ミヤマセセリが気まぐれに翅の開角度を変化させると、途端に合成は失敗します。シジミチョウが閉翅中に翅をスリスリする行動を良く見かけますが、このような状況では深度合成は適用できないでしょう。
 まだ、ミヤマは発生の走りで今後一気に個体数を増やして行くはず。できれば飛翔シーンにもトライしてみたいと思います。
# by fanseab | 2017-03-19 21:40 | | Comments(4)